自分を最高値で売る方法
自分をどのようにして最高値で売るべきか?転職市場でも新規事業でもとても役に立つ考え方で、まさに情報社会に必要なスキルだ。グローバル化、IT化に伴い、市場では価格競争に陥りがちである。利益率の高いビジネスを作るにはどうすべきなのか。答えはカスタマーサクセスにある。
イントロより
僕が本書で提案するのは、「自分を 最高値 で売る」という働き方改革である。 自分を高く売れれば、今より収入が上がり、豊かな生活ができる。働く時間を減らして、家族や友人との時間を楽しむことができる。あなたは今、受け取っている報酬は適正価格だと思うか?
これからは会社員であっても、複数の会社と契約し、収入の柱を複数持つ、というのが当たり前になってくる。 会社員にとって、雇用主である会社は、顧客と考えられる。自分という商品をパッケージ化し、複数の会社(顧客)に自分を高値で買ってもらえばよい。複数の会社があなたにお金を払っている関係の方が、個人と企業は対等な関係を築ける。
一般的な会社員は、自分の価値を売れる状態、つまり商品としていない。だから、労働時間で報酬を設定する、という働き方になっていただけ。本来は、あなたが提供する価値に対して報酬を受け取るべきだ。
「自分の時間」と「提供する価値を生む仕組み」を切り離して考えられるかが、ポイントだ。
自分を最高値で売り、お金と時間の自由を手に入れたいなら、自らの意思で、以下の働き方へと変えよう!
- 働き方革命その1:時間ではなく、提供する価値で報酬を決める働き方
- 働き方革命その2:複数の顧客を持つ働き方
- 働き方革命その3:移動を前提としない働き
本書の対象者
下記ターゲットの人にはとても有意義な本だ。
会社員の悩み
- 自分が生み出した付加価値は会社の利益であって、自分は時給、月給以上はもらえない 会社がつくった仕組みという歯車の一部なので、そこから出てお金を稼ぐことができない
- 朝から晩まで会社に拘束されているので、自分の人生のほとんどが会社になってしまっている
- 収入が1つしかないので、会社の要求を断れない
フリーランス・個人事業主の悩み
- 自由といいながら、 24 時間自宅かカフェで作業している
- クラウドソーシングから仕事はあるけど、単価が安くてお金が残らない
- 自分が病気になったら、仕事が止まり、収入が途絶える
- 目の前の仕事をこなしつつ、先を見てスキルアップしないとスキルが古びる
本書のベネフィット
- 未経験の新人スタッフでも、短期間で高い生産性が出せる商品パッケージ
- 高いお金を払ってくれる優良顧客が集まる集客の仕組み
- 未経験の新人が、短期間で一流のプロになる人材育成の仕組み
- 自分という商品の高額パッケージ化
- 複数の顧客(個人・法人)と同時に付き合う方法
- 短期間で専門家になり、自分という商品をアップデートする
まず本業で結果を出し、そこで培った職業的な知恵を体系化し、他の顧客に教えることで第二の収益とする。これは本多静六も唱えている本質なので、参考にしたい。
複数のプロジェクトを同時並行でやっていれば、賞味期限切れを起こさず、アップデートしやすいし、働くことを通じて、意味のある人脈が手に入る。
ゼロから3ヶ月で月100万円のロジックはこうだ。
- 人が高額を払ってでも学びたい商品をつくる。
- 個人向けなら 30 ~120万円(専門学校の費用)
- 法人向けなら240~600万円くらい
自分という商品を最高値で売る方法
人が高額を払ってでも習得したいものを、
・「自らの本業で結果を出し、人に教える」という「教育業」でサイクルを回す
・ダイエット、語学習得、起業法、資産運用、投資、なんでもいい
・「短期間で大きな結果」が出せれば、それは人がお金を払っても学びたい価値
・営業・マーケティング・語学・ダイエットなどなんでもいい
時間で働いているだけでお金がもらえる時代はもう終わろうとしている。労働時間ではなく、生み出す価値で報酬をもらうのが当たり前になる。 本書で扱う、自分を〝最高値〟の商品にするには、人が簡単には真似できない圧倒的な価値を生み出す必要がある。
自分を最高値で売るなら、結果を売ろう。タスクや時間を売っても、単価が安く、長時間労働になるだけ
それをどうやって作るべきかが、本書には記載がある。
カスタマーサクセス
カスタマーサクセスとは「モノを売るのではなく、価値を売る」と言われているが、さらに発展して「顧客の成功(カスタマーサクセス)を売る」 顧客がもっとも実現したいサクセスこそ最高値で売れる
- 法人なら継続的な利益の実現(利益がなければ会社は存続できない。法人向けのあらゆる商品・サービスは突き詰めて考えると、継続的な利益につながる)
- 個人向けのあらゆる商品・サービスは長期的な幸せの実現である
- 教育型ビジネスの醍醐味は、カスタマーサクセスを提案し、お客様に結果にコミットしてもらう、という点
売れる高額商品のポイント
- 「体系的な専門知識」 ×「クライアントに結果を出させるスキル(PDCA)」
- 体系的な知識を学べるカリキュラムというのは、すでに世の中にある専門知識の編集作業
- 結果を出させるスキルというはPDCAサイクル
- ー専門知識習得プロセスを評価するための成果指標(KPI)設定
- ーコミットしたプロセスを実行するためのToDo
- コンプレックスの克服が、あなたの独自コンテンツになり売る
- (天才よりも試行錯誤して結果を出した人の方が、先生として長期間活躍で可能
- 重要なことは、学び続けることと、知の編集力で
高額商品を作る時には誰かと壁打ちが必要
- 自分の価値に気づきにくい理由 ①
- 自分では自然にできることなので、価値があると思いにくい
- 自分の価値に気づきにくい理由 ②
- 独自の価値とは人と違うことなので、日本人は苦手
自分高額化の6大条件
① カスタマーサクセスを実現するワンストップサービスをつくる
最高値で売る本質は、カスタマーサクセスを売ることだ。そして、カスタマーサクセスというのはばら売りでは叶えられないことが多い。例えば、ウェディングは、「人生最高の結婚式」というカスタマーサクセスを提供している。花だけ、食事だけ、写真だけ、ではカスタマーサクセスは実現できないので、ばら売りだと安くなる。あなたもワンストップサービスをつくることを考えてほしい。
② 手足を動かさない(作業代行しない)自分ではなく、顧客を動かす
あなたを高額商品化していくときに、手足を動かすサービスを入れないことだ。つまり業務の代行である。 「御社の代わりにホームページをつくります」「企画書を作成します」「データ入力します」といったものは一切やってはいけない。あなたの手足を動かすのではなく、顧客の手足を動かすようにするのだ。顧客数に上限のない商品設計に最初からすべきだ。魚を売るより、魚の釣り方を売った方が
③ 高額×長期継続(1年先まで黒字化させる)
あなたの収入(利益)は、顧客との長期的な関係からもたらされる。高額だけでは半分で、長期継続する仕組みにしよう。例えば、1年契約なら、あなたの売上は1年先まで確定する。大切なことは、「1年先まで黒字化させる」という発想を持つことだ。
④ お客がカスタマーサクセスにコミットする(自己責任)
「結果にコミット」これは重要なキーワードだ。知識情報社会は、知識・情報が価値を失う時代。つまり、知識・情報が無料化していく。物知りではお金を払ってもらえないのだ。知識・情報はタダでもアクセスできる時代になった中で、プロフェッショナルは一段進化する必要がある。それが「結果にコミット」である。ようは、どんな結果(カスタマーサクセス)をもたらせるのか? それに対して報酬を受け取る時代になった。
⑤ オンラインを活用し、 24 時間365日、価値提供する
汗水垂らさず、賢く、 24 時間365日働こう。オンラインを活用すれば、それが可能になる。僕やクライアントたちは、 24 時間365日、自分たちの分身が顧客に価値提供している。
⑥ 自ら結果を出して稼ぎ、結果の出し方を学びたい人に教える
あなたという知的プロフェッショナル、専門家を高額商品として売り出していく。自分高額化プロジェクト
顧客教育型カスタマーサクセス・トーク 7つ手順
手順 ① カスタマーサクセスの明確化
自分が本当はどうなりたいのか? お客様自身が漠然としている場合がほとんどなので、一緒に目標を描いていく。
手順 ② 顧客の言葉を引用し、成功ストーリーを語る
手順 ③ 今までのやり方を手放してもらう
手順 ④ 成功の鍵を伝える【サクセストリガーの教育】
例:月100万円突破するには、「自分を高額商品にして、本業×副業のダブルインカムを得ること」だとサクセストリガーを伝えている。
手順 ⑤ 正しい学習方法の伝達
- 過去のやり方を手放してもらった後に、いよいよ新しい学習方法を伝達
- ポイントは、聞いているだけで、頭の中で成功のイメージを描けるようにする
手順 ⑥ 自学自習の困難さも伝える
正しい学習方法を伝えるだけではなく、自学自習の難しさも同時に伝える。自分ではなかなか過ちに気がつけない
手順 ⑦ 二者択一
顧客教育型セールスの特徴は、売り込みをしないこと。その上で、自分でやるか、あなたと最短で成果を出していくか、お客様自身に選択していただく。自分で決断することで、契約後に依存を生まず、成果も出やすくなる。
口コミを発生させる3つのポイント
紹介を発生させるには「言葉」、「ツール」、「オファー」の3つの掛け算が大切
1:「言葉」
例:「営業で日本一になった営業マンが教える実践型のスクールがあります」というキャッチコピーなどを用意
2:「ツール」
チラシにそのキャッチコピーを盛り込み、営業を学びたいという人がいたら、このチラシをプレゼントしてくださいと、生徒に渡した
3:「オファー」
「通常5000円の営業入門講座を、この紹介チラシを受け取った人は無料提供など。
最高値で売る方法だけでなく、それを広げる方法にまで言及があるのでありがたい。この本に相談する気持ちで、自分なりの高額商品を作ってみることをやって見ていただきたい。
キャリアシートから考える手法の提案
この高額商品を作る手法は、自分を会社に売り込む、つまり転職の時にも使える。自分の履歴書を作り就職した後、落ち着いたらころに、それを別の会社に売り込んで副業化するのだ。
転職先が必要として採用した以上、他の会社にも需要があるはずだ。
転職で年収アップ、さらに副業でこうりすることで年収アップ。私も実践しているので、効果がある。是非やっていただきたい。
この考え方をする際に下記を参考にして頂けたら幸いです。
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